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嫌われてもいい。 今日こそ、この想いを伝えよう。 俺はそう決めた。 日曜日。 人気の無い公園のブランコに、二人並んで座っている。 突然の呼び出しにも関わらず、快く応じてくれたその人は、「青いなぁ」と空を仰ぎながら気持ち良さそうにブランコを漕いでいる。 その隣で、俺は一人緊張していた。 「…あのさ」 「んー?」 「ーーー俺、お前の事好きなんだ」 「へ??」 きょとんとされた。そりゃそうだ。 予想はしていた。 たっぷり三秒ほど間があって、その人は言った。 聡「…いや、俺も好きだよ?友達だし」 73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/07/23(木) 11 06 45 ID gbQQHGyB 俺「…俺が言ってるのは友達としてじゃない」 聡「お前、そーゆーリアクションに困る冗談やめろよな」 俺「冗談のつもりはないけど」 聡「…」 最初は驚いたように真ん丸に開いた瞳が、次は落ち着きなく左右に揺れる。 たっぷり10秒ほど間があった。 聡「…え、えっと…、つまりあれか?お前は俺の彼女とか、そういうのになりたいわけ?」 俺「違う!彼女はお前だ聡」 聡「はあ?!おっ前ふざけんなよ!」 俺「細かい事は気にするな」 聡「気にするわ!」 俺「………………ん?これは交際を前提に話が進んでいるではないか?」 聡「ちょっ、進んでねーよ!…………と、とにかく無理だよ。俺は、お前と友達で居たい」 俺「諦めるな聡!諦めたら全てはそこで終わってしまうんだぞ?!そんなのは駄目だ…ッ。うッく…、未来は、…無限大にあるのだから………ッ」 聡「ごめん、お前のテンションついて行けない…」 俺「とにかく、まずは親睦を深めよう!答えはそれからだ!さあ行くか!」 聡「ぎゃーーーーッ、助けて姉ちゃんーーー!」 かなりアホなのを書いてしまった… きっと律が助けに来てくれる 36[俺×聡SSまだ?]にやる
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スレから生まれた聡ソング 『だって男の子だモン☆』 一家に一人 うるさくって迷惑な人 それが自分のねーちゃん 「漫画貸して」 「ゲームしよう」 「映画見よう」 いちいち僕の部屋に来て そりゃまあ抵抗はあるけど やっぱ☆憎めないんだ だってだって☆だってだって☆楽しいから デリカシーの意味 理解できてる? ノックくらいしろよな まぁ異性の部屋だし そういうの気にしちゃうから だって男の子だモン☆ こちらで聞けます
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[ 田井中家・居間 ] ・・・ 休日 唯「りっちゃ~ん!」 律「唯!来たかー!」 聡「こんにちは、唯さん」 唯「聡くんだぁ~!」ガバッ! 聡「はいはい」ナデナデ 律「ありゃ?『うひゃあっ!?ちょ、唯さん、離して フガフガ』ってならないのか?」 聡「あのね、いいかげん慣れたっての」 唯「あ、あれ・・・?(聡くん・・・背がのびた?肩も広くなってるし、これって・・・なんか・・・)」 聡「・・・唯さん?」 唯「・・・(私のほうが・・・聡くんに抱きしめられてる・・・みたい)・・・///」 聡「唯さん?どうしました?」ユサユサ 唯「はひゃっ!?う、ううん?ナンデモナイヨ?」 律「なんだー?めずらしく唯のほうが、あわててんじゃないかーw」 聡「じゃあこれからは、こんな感じで俺のほうから抱きついちゃいますよーw」ギュッ 唯「え・・・う、うん・・・・・・ポッ///」 聡「あ、いや、その・・・冗談ですからね?」 唯「ガーーーン!もてあそばれたー!?シクシク・・・」 律「聡・・・おまえ、姉の友人を泣かすとは・・・」 聡「ち、ちがっ!」 律「これは聡になんか埋め合わせしてもらわないとなぁ~唯?w」 唯「聡くん、デートしようよ」 聡「え!?」 律「・・・あー、デートのマネごと、とか・・・そういうことか?」 唯「ちがうよ~~!マジメに聡くんとほんとのほんとのデート!」 律「え?あ~、つまりその~・・・」 聡「・・・これってねーちゃんが仕掛けた、なにかのドッキリ・・・とか?」 律「知らんわ!あ、あのな、唯・・・こういうのは、私の目の前で言うことじゃないっつーか・・・」 唯「ほえ?なんで?私、聡くんのこと大好きだよ?」 律「ぁぁーーー・・・」 聡「・・・(天然って、すごい)・・・」 [ 駅前 ] ・・・ 次の休日 聡「唯さん遅いな・・・時間はとっくにすぎてるし・・・電話したほうがいいかな?」 唯「聡く~~ん!」 聡「唯さん!」 唯「ごめ~~ん、待った~~?」 聡「・・・・・・いや、今きたとこ・・・(もしかして『お約束』のこれがやりたかったのか!?そうなのか!?)・・・」 唯「なんだ~~w じゃあ聡くんも遅刻だね!」 聡「え?・・・ハ、ハハッ・・・そう、ですね・・・?」 唯「準備してたら遅くなっちゃって・・・」 聡「なるほど・・・服装とかいろいろ迷ってたと」 唯「ほえ?着てくものは昨日の夜に決めたよ?」 聡「??・・・じゃあ・・・」 唯「あわわわ・・・は、はやく行こう!聡くん!」 [ 遊園地 ] 唯「は~~楽しいね~~!そろそろお昼にしない?」 聡「そうですね・・・ちょうどここ、座れますし」 唯「ふんふん♪ふふんw」ガサゴソ 聡「・・・その、唯さん・・・その荷物ってまさか」 唯「ムフフw 私の手づくり弁当なのです!ドキドキする?」 聡「・・・(なんか、違う意味でドキドキするッ!)・・・」 唯「じゃ~~ん!」パッ! 聡「・・・(とりあえず『お約束』とは違って、黒くない・・・見た目も普通だ)・・・」 唯「えへへ・・・初めてだから、ちょっと不安だな~w」 聡「・・・(ものすっっっごく不安だ!)・・・」 唯「はい、聡くん・・・あ~ん」 聡「ちょ、いくらなんでもそれはハードル高すぎます!まわりに人もいますし、自分で・・・」 唯「聡くん・・・私のお弁当、食べたくないんだ~~・・・シクシク」 聡「食べます!食べますから!・・・・・・あ、あ~ん」 唯「は~~いw・・・///」 聡「・・・モグモグ」 唯「・・・どう、かな?」 聡「!?・・・おいしい!!」 唯「わ~~いw」 聡「唯さんのことだから・・・黒くてゴリッ!とか、砂糖と塩が!とか、そういうのを想像してたんですが」 唯「ひどいよ~~聡くん!・・・憂に見てもらってたけど、ちゃんと全部自分でつくったんだからね!」 聡「マジすいません・・・でも、ほんとにすごくおいしいです」 唯「いっぱいあるからいっぱい食べてね~~w はい、あ~ん」 聡「あ~ん・・・モグモグ・・・これもうまいです!///」 唯「わ~~い♪///」 紬「ほぅ・・・///」 律「うおおお・・・か、体が・・・かゆいっ・・・!」 梓「あれって、唯先輩・・・ですよね?憂の変装、とかじゃなくて・・・」 憂「お姉ちゃんかわいいー///」 澪「よし、いい詩ができそうだな・・・」 (おしまい)
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その1・いつも通りの朝? それはいつもと変わらない朝だった。 聡はいつも通り用意を済ませ、部屋を出た。 律「おっはよ、聡」 聡「おはよう」 律「ふぁ~あ、ねむ…」 聡「昨日また遅くまでゲームでもしてたんだろ」 律「ご名答ー」 そんなやり取りをしながら階段を降りはじめる。 いつも通りの朝―――になるはずだった。 聡「あっ!な、今週の日曜さ、『二十世紀梨少年』見に行かない?」 律「おっ、いいねいいねー。今回最終章だっけ…おわっ?!」 聡「えっ??」 振り返った聡の上に律が降ってきた。 ドダダダダダダダ……ゴン! …………。 聡 律「あいたたた…」 うう、おでこ痛てぇ…。 いつの間にか聡が上で律が下になっていた 身体の下に姉の体温を感じる。 「わっ、ごめん姉ちゃん!大丈夫か??」 聡は慌てて身体をどかせる。 …―――――って、あれ??? 「あいたたた…………。ゴメン、聡こそ大丈夫?―――って、ん?」 ………………。 お互い目が点になる。 当たり前だ。 聡の目の前には聡がいた。 ドッベルゲンガー?? いや、違う… ばばっと自分の身体を確認する。 スカートを履いている。 これは桜校の制服だ。 髪を触ると肩まで長さがあった。 ……しかもカチューシャをしている。 ………………。 え。 律(聡)「ええええええ~~~~~?!?!」 その2・いつもと違う朝 律(聡)「うそだろ…」 どうやら聡と律の身体は(正確には中身?)入れ替わってしまったらしい。 律も呆然としている。 「ちょっと、なに??今の音!」 尋常じゃない物音に母が駆付けた。 聡と律は困り果てて母を見た。 二人「か、母さぁ~ん…」 ※※ 二人「行って来ます…」 力なく玄関の戸を閉める。 二人で必死に母に説明してみたはものの、 「馬鹿なこと言ってないで早く支度なさい!」 と結局全く信じてもらえなかったのだ。 律(聡)「………姉ちゃん、どうする…?」 聡(律)「どうするっつっても……………」 2人でう~んと考える。 いくら考えても解決策など見つからない。 聡(律)「………しゃあない、とりあえず学校行こう」 律(聡)「ええっ、このまま?!」 聡(律)「だってそれしかないだろ?」 律(聡)「無理無理無理!姉ちゃん女子校だろ?!」 聡(律)「ええい、覚悟を決めろ!取りあえず戻る方法は帰って来てから相談!」 律(聡)「ちょおっ…」 聡(律)「何かあったら携帯で連絡とろ。分かった?」 律(聡)「………………」 ヤバい。 不安すぎる。 その3・唯様 ※※ 聡は教室の前に立っていた。 手には律と交換した身の回りの基本情報を書いたメモを握っていた。 けどこんな紙切れ一つで乗り切れるのか…? 紬「おはよう、りっちゃん」 律(聡)「うっわあ!!!」 紬「きゃッ、………ど、どうしたの??」 後ろには紬が立っていて、きょとんとこちらを見ていた。 一応聡は軽音部メンバーとは面識はある。 不幸中の幸いかもしれない。 律(聡)「あ、いや、おはよう紬さ………じゃなくてムギ」 聡はうふっと笑ってごまかした。 紬も笑い返してくれる。 紬「ね、教室入ろ?」 律(聡)「そ、そうだね…」 紬に促されてなんとか聡は教室に足を踏み入れた。 (確か姉ちゃんの席は一番後ろの左から2番目… …………ここか。) 律(聡)「………ふぅーー…なんとかたどり着いた…」 しかし大変なのはここからだ。 気を引き締めていこう。 聡はふと前の席を見た。 (確か姉ちゃんの前の席って…) キーン、コーン、カーン、コーン… 唯「わわわっ、遅刻遅刻…っ」 聡は声のした方を見た。 慌だしく教室に入って来たのは唯だ。 リボンはほどけているし、髪は所々寝癖ではねている。 唯はへろへろになりながら聡の前の席についた。 唯「ぜぇ、はぁ…、よよよ良かった~…、ぎりぎりセーフ…」 律(聡)「…………」 唯「あ、おはよぉりっちゃん」 律(聡)「お、おはよう、唯」 唯「む?」 律(聡)「え?」 唯「むむむむ??」 律(聡)「え?え?え?」 唯「むぅーーー……」 律(聡)「????」 な、なんだなんだ?? 聡は緊張する 唯「君、だれ?りっちゃんじゃないでしょっ」 いきなりバレたーー!?! その4・唯様様 律(聡)「あは、あはは。なに言ってんだよ、唯…」 唯「むぅ、間違いないよっ。何かねぇ、色が違う!君はニセ者さんだね!」 色ってなんの!? ……やばいぞ、唯さん天然に見えて意外に手強い。 聡は焦った。 律(聡)「え、いや、ちょ…」 唯「正体を現わすんだっ……むぐぐ!」 律(聡)「ちょ、お願い静かにして」 姉ちゃん助けて~~~~っ 聡はホームルームが終わるとすぐに唯を教室から連れ出した。 こうなったら事情を話して助けてもらおう。 唯「どうしたの??」 律(聡)「……………さっきの話なんだけど、どうして分かったんですか?」 唯「さっきの話…?」 律(聡)「さっき、俺の事ニセ者って」 唯「あっ。あれは昨日のドラマだよ~」 はい?ドラマ?? 律(聡)「ドラマ…」 唯「双子の姉妹が入れ替わって生活するっていう話でね、さっきのはその中の台詞なんだぁ」 律(聡)「………」 唯「えへへ~」 律(聡)「あ、はは、なんだ…」 唯「あっ、でも今日のりっちゃん何か違うなぁって思ったのは本当だよ。何でか分かんないけど…」 律(聡)「…………………。 ―――――――――あの、実は…っ」 とりあえず聡は事情を話してみた。 とはいえ階段から落ちただけなので二分ほどで説明できた。 律(聡)「――――という事なんです」 唯「えええ~!…そっかぁ、違和感あると思ったら中身は聡君だったのかぁ」 律(聡)「…信じてくれる?」 唯「びっくりしたけど、信じるよ?」 律(聡)「よ、良かった…」 はああ、と安堵の息をはく。 唯「聡君よっぽど困ってるんだね…」 律(聡)「既にいっぱいいっぱいです…」 唯「………よぉし決めた!今日一日聡君は私が守るよっ。」 唯は「ふんす!」と立ち上がった。 後光が射して見えた。 その5・ふんす 言葉通り唯は全力で聡を守った。 先生「おーい、田井中。この問題前出て解いてみろ」 唯「はいはいはいっ!!先生その問題私やりますっ」 もちろん解けなかった。 唯「聡君、角のロッカーとっといたからここで着替えるといいよっ」 律(聡)「あ、うん…」 唯「私壁になるから安心してねっ」 あの、そしたら唯さんの着替えが丸見えなんですが… 聡は姉の身体も見るわけにいかないので結局目を瞑って着替えた。 女子「ねー律、この間言ってた話なんだけどさー」 律(聡)「え?え??」 唯「あ!それって二日前の昼休みりっちゃんと南川遙ちゃんが盛り上がってた阿井ドル子の話かなっ??」 不自然すぎるがありがたかった。 そんなこんなでなんとか午前中は乗り切った。 で、ここで問題が発生。 ト、トイレに行きたい… その6・人間だもの できるだけ考えないようにしてたんだけど… 今は授業中。 聡は先生の目を盗んで鞄の中から携帯を取り出した。 『トイレ、どうしたらいい?』 律宛てに素早くメールを打つ。 ぽちっと送信。 返事を待つ。 ブブー、ブブー… うわ、電話来たっ。 予想外の事態に聡は慌てた。 静かな教室にはバイブ音すらよく通る。 ……やばい! 唯「…うっ、げほんげほん!うえっほん、えほげふん!!かふんちくしょーべらぼうっ」 ゆゆゆ唯さんあなたって人はーーー!!(涙) クラスの女子達が「唯大丈夫?」「どうしたの?」とざわめき始める。 今しかない! 律(聡)「せ、先生、ちょっとトイレ行ってもいいですか……?」 先生「はい、いいですよ」 教室を出る際、唯の方を見た。 唯はぶいっ、とこっそりピースをした。 聡は急いでトイレの個室に駆け込むと通話ボタンを押した。 律(聡)「姉ちゃん今授業中…!」 聡(律)『ごめん!……で、さっきのメールの件なんだけど… ………………どうしても我慢できない…?』 律(聡)「我慢はできるけど帰るまでは無理…、かも」 聡(律)『………』 律(聡)「…どうしよう?」 聡(律)『……………………………………………………………………………… ……………分かった。―――ぜ、絶対絶対見ちゃだめだからなっ!約束な!』 律(聡)「あ、当たり前だろっ」 聡(律)『してる間は水流しっぱなしにしてよ』 律(聡)「わ、分かった…」 聡(律)『絶対の絶対な!ほんとお願い…!』 律(聡)「う、うん」 姉弟でなんつー会話…。 何か恥ずかしくなってきた… 律(聡)「―――あ。と、ところで姉ちゃんの方は大丈夫、なの…?」 聡(律)『えっ…………………………………………………もうした…』 律(聡)「えっ?……あ、そ、そう…」 聡(律)『も、もちろん見てないぞ!?見てないからなっ』 律(聡)「う、うん……………」 聡(律)『………』 律(聡)「………」 ―――――で、した。 もちろん聡は言われた事を守った。 だか聡は思った。 …俺、しばらく姉ちゃんの顔まともに見る自信ない…… その7・誰? そして放課後。 律(聡)「今日は、ほんっとにありがとう唯さん!」 唯「えっ、いーよいーよぉ」 唯は「えへへ~」と照れている。 今日一日を聡が乗り切れたのは確実に彼女のおかげだった。 聡はもう一度お礼を言った。 すると紬が来た。 紬「唯ちゃんりっちゃん、私先に部室行ってるね?今日のケーキ、楽しみにしてて」 唯「わーいっ、ありがとうムギちゃん~!私もすぐ行くねっ」 紬「うんっ」 紬はケーキが入っているらしい紙袋を持ってルンルンと教室を出て行く。 聡と唯も鞄を持って教室を出た。 唯「う~ん、聡君はもう帰った方がいいよね…。私みんなに言っとこっか?」 律(聡)「そうしてもらえると有り難いっす…」 澪「律ー、唯ーっ」 後ろの方から澪の声がした。 唯「あっ、澪ちゃん」 澪「2人共こんなとこで何してるんだ?部室行かないのか?」 律(聡「あ、澪。今日私ちょっと帰るわ…」 澪「どうかしたのか?」 唯「えっとえっと…」 律(聡)「ちょ、ちょっと気分悪くて」 唯「ええっ?大丈夫!?」 ……唯さん………。 澪「…………じぃ~~~~」 律(聡)「あ、えっと…」 澪「………顔色はいいしどう見ても気分悪そうには見えないけど。…さてはサボる気だな?」 律(聡)「いや、…その…」 澪「文化祭もうすぐなんだぞ?一番気合い入れてたの律じゃないか」 うう、これは素直に出た方がいいのか… いやいや俺ドラムできないじゃん。 聡が迷ったその時、 女生徒「ちょっと待ってください田井中先輩っ!!」 太ぶちメガネにおさげの髪。 背も低い。 リボンがないので分からないが口振りから多分後輩だ。 澪「…?」 女生徒「先輩、約束忘れたんですか??」 律(聡)「え?え?」 女生徒「今日放課後私の相談にのってくれるって約束しました。ええ、しました!」 律(聡)「えええ??」 おさげの生徒はぐいぐいと詰め寄ってくる。 聡は助けを求めて唯を見た。 唯はぽへっと女生徒を見つめている。 駄目だ。 澪「……なんか事情があるみたいだな。分かった、その子の話聞いてあげなよ」 唯「うん、それがいいと思うよ~」 がーーーん、唯さん…! 女生徒「じゃあ、行きましょう!ええ、行きましょうとも!」 律(聡)「あ、ちょっ………ええええ~~~っ???」 女生徒に腕を組まれた聡はぐいぐい引っ張っていかれる。 唯が手を振っている。 さようなら… 人気の無い校舎の裏庭まで来るとやっと女生徒は足を止めた。 女生徒「ふう、ここまでくれば大丈夫か…」 律(聡)「……あ、あのー…」 女生徒「私だよ、私!」 律(聡)「え、誰?」 女生徒「わたし!り・つ!」 そう言って女生徒はカツラととメガネを取る。 ――あ、俺だ。 聡が納得するのを見ると、律は再びそれらを装着した。 聡(律)「聡が文化祭で使ったやつ勝手に借りた。オカマバーだっけ?」 律(聡)「うっ、思い出したくないのに……」 聡(律)「あは、ゴメンゴメン。ちょっと、心配でさ。……………」 律(聡)「あ……………」 会話が途切れた。 何となく2人そわそわして視線を巡らせる。 その末にバチっと視線が合った。 2人「……………」 聡も律もゆでダコのように赤くなる。 しかしその事は決してツッコんではいけない。 暗黙のルール(?)だ。 律(聡)「…―――か、帰ろっか姉ちゃん…」 聡(律)「そ、そだな…」 律は意味もなくメガネをかけ直すのだった。 その8・再現作戦 聡は律の部屋にいた。 聡はベッドに、律は椅子に腰掛けている。 聡(律)「聡は何が原因だと思う?」 律(聡)「うーーん………やっぱ階段から落ちたことが原因じゃない?」 聡(律)「だよな。私もそう思う」 律(聡)「どうする?」 聡(律)「よし」 2人は部屋を出ると階段に移動した。 律(聡)「………」 聡(律)「…………………もうやるしかないな」 律(聡)「え?」 聡(律)「朝の状況をもう一度再現する」 律(聡)「ええぇえ??」 聡(律)「だって、聡だって一生このままは困るだろ?」 律(聡)「そうだけどさ…」 聡(律)「とりあえずそこに立って」 律(聡)「え、ああ。…うん」 聡(律)「私はこの辺だっけな…」 お互い朝の状況に合せてスタンバイする。 聡(律)「………じゃ、いくぞ?」 律(聡)「う、うん」 ごくりと唾を飲んで待つ聡。 律(聡)「…………」 聡(律)「い、いくぞ?」 律(聡)「ど、どうぞ」 聡(律)「いっちゃうぞ?」 律(聡)「いっちゃって」 聡(律)「いいい行くからな!」 律(聡)「いいい行きなさいよ!」 聡(律)「………」 聡(律)「………」 律(聡)「―――なあ、姉ちゃん」 聡(律)「なんだ、聡」 律(聡)「これ、戻る以前に死んじゃったら意味ないよな」 聡(律)「………私も今思った」 はああ~~~~… 聡と律は深いため息をついてその場に座り込んだ。 朝の再現作戦失敗。 その9・最後の難関 結局、特に解決策も見つからないまま夜になった。 そして母のこの一言から新たな問題が発覚したのだった。 母上「あんた達、どっちでもいいからお風呂沸いたから入りなさい」 テレビを観ていた聡と律は思わず顔を見合わせた。 律(聡)「ね、姉ちゃん…」 聡(律)「だだだ駄目だめダメ!」 ぶんぶんぶん!と律は頭を振る。 顔は真っ赤で必死な様子だった。 そりゃそうだ。 律(聡)「…………」 聡(律)「…………」 律(聡)「……ていうかまじな話、もし元に戻れなかったとしたら こういうのこれからどうするの……?」 聡(律)「…………」 律(聡)「…………」 聡(律)「………………………………………………………… ……………………………………………………………… ……………………分かった。」 律(聡)「え?」 聡(律)「―――私の身体は私が洗う!」 律(聡)「…――――えっ、は!?」 聡(律)「聡、おいで」 律(聡)「あっ、ちょっと…」 律は聡の手を引っ張って脱衣所へと入った。 なんか、おかしな流れになってきたぞ。 律(聡)「あ、あのさ、姉ちゃん?」 聡(律)「いいから目つぶって」 律(聡)「…ちょ、ちょっと、待ってよ」 聡(律)「絶対目開けちゃ駄目だからなっ。ほら早く!」 律(聡)「………………はい…」 聡(律)「…………」 言われた通りに目を閉じる。 律が服を脱がせにかかる。 ………………。 あの、ええっと、うわっ。 ………なんか、布の音が生々しいんですけど…… 聡(律)「聡、手あげて」 言われた通りに手を上げる。 ん…? 考えてみれば。 これって外から見たらすごい状況なんじゃないのか……? 今、律(の身体)の服を脱がしてるのは聡(の身体)なのだ。 ……………。 ……………ッ。 かっと顔が燃え上がる。 こ、こここれは考えちゃだめだっ! おかしくなる…! 聡はぶんぶんと頭を振った。 聡(律)「はい、入って」 全て服を取り払われた聡は風呂場へと連れていかれた。 人の身体とはいえ自分だけ裸なのは流石に正直恥ずかしい。 その10・聡の憂鬱 聡(律)「じゃあここ座って聡。身体、洗うから」 聡は言われた通りに湯船のふちに腰掛けた。 律は泡立てたスポンジで身体をこすりはじめた。 ごしごしごしごし… 律(聡)「…………あのさ、姉ちゃん」 聡(律)「なに?」 律(聡)「……こそばいっす」 聡(律)「馬鹿、ガマンしな」 律(聡)「………」 ごしごしごしごし… (我慢、我慢…) ごしごしごしごし… (我慢、我慢、が、まん……) ごしごしごしごしごし… (~~~~~~~っ) 律(聡)「っっ、―――――――も、もう駄目!あはははっ」 聡(律)「あ、こら!暴れるな!…………と、わっ、きゃあ!」 ツルッ…―――ゴィン! 律(聡)「てッ」 聡(律)「たッ…」 ばっしゃ~~~~ん!!水柱が立つ。 …………。 「―――――あいててて…」 「いったぁ…」 額がじんじんと痛い。 湯船に落ちたらしく、服はびしょぬれだ。 ん?服? …俺、服着てる……?? っていうかいつの間に俺が上に… 身体の下には柔らかい感触。 聡はおかしいなと目を開けた。 とすぐ目の前に律の顔。 聡「…――――あ。」 律「たたた……………、ん??」 至近距離で目が合う。 湯船の中で身体を密着させたまま二人は固まった。 見る見る、律の顔が赤くなる。 律「あ、ああ、あ……ッッ」 聡「わああゴメッ――」 律「ままま待て、動くな!動かないで聡っ!」 ぴたっと動きを止める。 律「わ、私がいいっていうまで動かないで…。目も絶対開けちゃ駄目だからな…っ」 聡「わ、分かった…」 律「……ちょっと、右手あげて聡…」 言われた通り右手を上げると律はゆっくりと器用に聡の下からすり抜けた。 一瞬ボディーシャンプーの香りが鼻先をかすめる。 さばっと湯船から上がる気配。 律「ま、まだだかんな!まだ開けちゃ駄目だぞ!」 ぺた、ぺた… 律の足音が脱衣所の戸の向こうへと消えた。 聡「…………」 どうしよう、俺。どうしよう。 心臓は尋常じゃなくバクバクいってる。 やばいよやばい、これはヤバい。 わああ、と聡は顔を覆った。 律「聡、もういいぞ…」 脱衣所から服を着た律が顔を出す。 目が合う。 あはは、とお互い笑ってすぐに逸らした。 律「…聡はそのままお風呂入んな」 聡「うん、そうする」 律「………………見てないよな?」 聡「みっ、見てないって!」 律「あ、そう。…じゃあゆっくりな」 聡「おー…」 律が去ると聡はとりあえず湯船から身体を起こした。 何はともあれ元に戻って良かった。 良かった良かった。 うん。 ………………。 はあ。 今夜はとても眠れそうにない。 《終わり》
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聡と律でお出かけ中 梓「あ、律先輩!こんにちは」 律「おお梓か、おっす」 聡(あ、梓さん///) 梓「姉弟でお出かけですか?いいですね~」 律「今から映画観にいくんだ!梓は?」 梓「私は憂と待ち合わせです。あ、時間やばいんでそれじゃあまた」ヒラッ 律「ん、なんか落とし…男の写真?なんだ梓、こういうのが趣味なのか」ニヤニヤ 聡「!?」 梓「べ、別にいいじゃないですか!最近好きになったんですよ!それじゃあ」タタタ… 聡「!姉ちゃん!さっきの写真!どんなやつだった!!?」 律「ん~?え~っと野球の格好してた・・・」 聡「野球か!よーし」 ――――――――翌日の放課後 律「なー梓ー昨日の写真の事だけどさー」 梓「写真?写真ってもしかしてこれですか?」 唯「何~見せて見せて~ってこれプロ野球カード?」 紬「現役時代の王選手ね♪」 梓「最近たいやき(大正野球娘)見てから興味もって///」 梓「恥ずかしいので誰にも言わないでくださいよ!」 律「そういう事だったのか、今頃聡は・・・」 聡「ふんっ!ふんっ!」ブンブン 友人「いきなりどうした聡、素振りなんかして」 聡「ふ、写真の男を超えてやる!!」 ――聡の恋のゴールはものすごく遠くに設置された。――END?
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律「聡、お見舞いに来たぞー」 聡「ああ、ねーちゃん」 律「今日はジャンプの発売日だから買ってきたぜ」 聡「おーサンキュー。続きが気になってたんだ」 律「読み終わったら、次私にも貸してくれよな。私も続きが気になってるんだ」 聡「うん」 医師「聡くん、具合はどうかな?」 律「あ、先生。こんにちは」 医師「おお、聡君のお姉さん。毎日感心だね」 律「まあ、大事な弟ですから」 聡「ねーちゃん、恥ずかしいこと言うなよ・・・先生、今日はだいぶ調子がいいです」 医師「それは良かった。病は気からだからね。いつも元気を忘れずにね」 律「というか、元気だけが取り柄な奴ですけどねー」 聡「ひでーな、ねーちゃん」 律「ははは」 律(聡・・・こんなに元気なのに、何でなんだ?何で聡の余命があと3ヶ月なんだよ・・・!) 律「聡、リンゴ剥いてやるよ」 聡「子供っぽくて恥ずかしいから、うさぎの形にしないでよ」 律「何をー私の特技なんだからな」 律(神様、どうか聡を私から奪わないで下さい・・・!) 聡「・・・あのさ、ねーちゃん・・・」 律「んー?なんだー?」 聡「毎日お見舞いに来てくれてありがとう」 律「だから、弟なんだから当たり前だって言ってるだろー」 聡「入院してから、今までよりねーちゃんのことずっと大事に感じるようになった」 律「聡・・・」 聡「本当は分かってるんだ。俺、きっともうダメだって・・・」 律「何言ってんだよ聡!すぐに退院できるかr、弱気になるなよ!な!?」 聡「ううん、さっきは元気だっていったけど、本当はすげー苦しいんだ」 律「え・・・」 聡「みんなに心配かけたくないから我慢してたんだ。でもだんだん怖くなってきて・・・ ねーちゃん、俺どうなるのかな!?」 胸にしがみつく聡の頭を、律は優しくなでた 律「大丈夫、聡。私がずっと傍にいるから・・・」 聡「俺、ねーちゃんと離れたくない・・・」 律「離れたりなんかしないよ」 聡「ねーちゃんの弟に生まれて良かった」 律「私もお前のねーちゃんで良かったよ」 律(この時間がずっと続けばいいのに・・・いつかは・・・) 律の頬を涙が流れ落ちた 聡「ねーちゃん、泣いてるの?」 ー律の部屋ー 澪「・・・という小説を考えてるんだけどどうかな?」 律「どうかなって、この先どうなんの?」 澪「聡は一気に具合が悪くなってピンチになるんだけど、律の愛のパワーで 奇跡が起こって元気になるんだ。最後は二人が結ばれてハッピーエンド」 律「いや・・・そのへんの意味がよくわからないんだけど・・・」 澪「結構いい話だと思うんだけどなー」 律「そうかな・・・?」 聡「ジュース持ってきたよー」 律「お、サンキュー」 澪「ありがとう、聡」 聡「あ、ねーちゃん俺のジャンプ勝手に取っただろ。まだ見てないから返してよ」 律「えーまだ読み終わってないからもうちょっと待ってくれよ」 聡「もう、俺が買ってきたのに」 律「なんかお返しするからさー」 聡「じゃあ今度映画に付き合ってよ」 律「おう、いいぞ。何にする?」 聡「見たいのがあって・・・」 楽しそうに会話する二人を眺める澪 澪(この二人ならどんな話でもハッピーエンドだな)
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まだまだ集めています。岩田聡さんについて掲載されている出版物やサイトで以下に書かれていないものについてはここへ知らせるか編集してください。 [部分編集] 対談、鼎談、座談会、インタビュー 社長が訊く、全て 任天堂 2006年から2014年 「ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ」の情報・産地直送! ほぼ日 1999年04月28日 「ポケモンスナップ」の情報・産地直送! ほぼ日 1999年06月20日 任天堂、岩田聡氏に直撃インタビュー! ファミ通.com 2000年08月26日 ?【独占スクープ! 任天堂新情報】気になるトライフォースや社長交代についても言及! ファミ通.com 2002年03月01日 mother3~待っていてくださった皆様へ~この緊急座談会を読む前に。 ほぼ日 2002年08月22日 社長に学べ! ほぼ日 2005年03月22日 岩田聡・任天堂社長?「無関心と闘う」直感的な操作が重要 京都新聞 2006年01月14日 「失ったものを取り戻したい」---任天堂岩田社長が「Wii」に込めた想い IT pro 2006年05月12日 任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話しを聞いたのだ。 ほぼ日 2007年09月14日 星空の下の仕事観。 ほぼ日 2008年04月21日 適切な大きさの問題さえ生まれれば。 ほぼ日 2008年11月24日 どうぶつの森 遊んだ人と作った人。 ほぼ日 2009年04月22日 自分の健康について考える道具。 ほぼ日 2010年04月27日 とびだせ動物の森は、なんでたのしいんだろ? ほぼ日 2012年12月03日 ゲーム機の電源を入れてもらうために。 ほぼ日 2012年12月27日 mother2ふっかつさい開催記念対談 ほぼ日 2013年03月18日 宮本茂はどういうふうに構造をつくっていくのか。『ピクミン3』に結実したもの ほぼ日 2013年07月24日 任天堂・岩田氏をゲストに送る「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」最終回――経営とは「コトとヒト」の両方について考える「最適化ゲーム」 4Gamer.net 2014年12月26日 [部分編集] 講演、プレゼン 編集中 [部分編集] その他(引用、評価など) 編集中
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(シリアス注意) ※ 本当の事なんて、一生言うつもりはないんだ。 望んでも手に入らないのは分かってる。 望むこと自体、間違ってるのも分かってる。 おかしいのは私なんだ。 だから、あの子を巻き込みたくない。 とても優しい子だから。 あの子はきっと、普通に恋をして、結婚して、普通の幸せを手に入れる。そういう子だ。 それが一番だと思う。 だからこれは、一生言わなくていい事だ。 ※※ カタ。 小さな物音に聡の意識は浮上する。 瞼を上げると、見慣れた天井がそこにあった。 そのまま視線を横にやると、つい最近父が買ってくれたスチール製の本棚の前に、律の後ろ姿があった。 聡「……姉ちゃん?」 律「―――あ。悪い、起こしちゃったか」 律はこちらを振り返ると苦笑した。 日はほとんど暮れていて、部屋の中は薄暗い。少し開け放った窓から入り込む風が、カーテンを静かに揺らしている。 聡はゆっくりと上体を起こした。 聡「どうしたの?電気も付けないで」 律「あー、いや。ちょっと辞書借りてこうと思って。聡寝てたし」 聡はベッドから降りると電気を点けようとして、…何故だろう、何となく――――やめた。 聡「何の辞書?」 律「英和」 聡「ちょっとどいて。―――えーと英和……あっ、あった。はい」 本棚から辞書を抜き取ると律の胸元に差し出す。 律「おッ、サンキュー。借りてくな」 聡「ちゃんと戻してよ」 律「ほーい」 律は背を向けると辞書を片手にドアの方へと歩いて行く。 ふと、その歩みが止まった。「そいや聡」と振り返る。 律「今日可愛~い女の子と二人で歩いてるの見ちゃったんだけど。あれってカノジョ?」 にやっと笑う。 聡「え?は…?」 何の事かすぐには分からず、寝起きの頭で思考を巡らせると思い当たる事があった。 聡「ち、違う違うッ!……あれはただのクラスメイトだし!つーかアイツは新庄狙い…とと」 律「…なんだぁ、違うのか」 聡「違います」 律「聡に彼女が出来た時は女心というものをしかとレクチャーしてやろうと思ってたのに」 聡「いらないし!…ていうか姉ちゃん絶対からかうから出来ても言わない」 律「なにさー。けち」 律はつまらなさそうに唇を尖らせると、ふいと顔を背けた。「でも、」と続ける。 「―――そしたらもう、一緒に映画行けないなぁ」 その口調は先程までと変わらないものだったが、聡は何故かどきりとした。 律はそのまま背中を向けて部屋を出て行こうとする。 何となく、何か言わないといけない気がした。 でも何を? 分からない。 だって俺、全然ガキだもん。分かんないよ。 なぁ、姉ちゃん、どこかへ行っちゃうの? 律と居るとたまに、怖いような、寂しいような、もどかしいような―――複雑な感覚に襲われる事があった。 それが何なのか、はっきりと分からないのは、聡がまだ中学生だからだろうか。 大人になれば、分かるのだろうか。 でも。 聡「―――俺、ずっと姉ちゃんと映画行くよ」 律の肩がぴくりと震えた。聡は続けた。 聡「姉ちゃんが呼んだらどこでも行くし、姉ちゃんが悲しい時は一緒に居るし、困った時は助けるし、…えーと」 律「聡…?」 聡「と、とにかく、俺は変わらないから。ずっと!」 律は驚いたように聡を凝視している。 聡も目を逸らさなかった。 何故、こんな事を言っているのか、自分でもよく分からない。 部屋の中はもうすっかり日が落ちて真っ暗だ。 窓から流れ込んでくる湿った空気がやけに肌に纏わりつく。心なしか、息苦しい。 まるで海の中にいるようだと、聡は思った。 今、自分は暗いの海の中を手探りで進んでいる。―――何が正解で、何が外れなんだろう。 ただ一つ言えるのは、律が悲しいのは嫌だという事。 律「――――いいな、それ。」 先に視線を逸らしたのは律だ。 顔を伏せて自分の指の爪を見つめている。親指の爪を人差し指でカリッと掻く。 律「…このままずっと居られたら幸せなんだけどな」 聡「ずっと幸せだよ、姉ちゃんは」 間髪容れずに言うと、律はきょとんと顔を上げた。大きく見開かれた瞳が聡に向けられる。 ふとその口元が緩んだ。 律「なーんか太陽みたいだな、聡は。」 聡「え?」 律「あーあ、聡が何かすごく眩しいよー。くやしいのぅくやしいのぅ」 聡「は?何言ってんのさ、姉ちゃんだって――」 律「聡のバカバカ馬鹿やろうー」 聡「ちょっ…、姉ちゃん??」 真剣に話をしていたつもりなのに、律の様子に聡は混乱する。 もしかしたら、自分はからかわれているのだろうか。 何か文句でも言ってやろうと口を開いた時だった。 「―――変わらないものなんてきっとないよ」 聡は言葉を呑み込んだ。 目の前の律はもう笑ってはいなかった。口元をぐっと引き結んで、痛々しいほど真っ直ぐで真剣な瞳をこちらに向けている。 聡にはその顔が、今にも泣き出しそうなものに見えた。 律「変わらないものなんて、ないと思う」 聡「…」 心臓が激しく脈打っている。 律「――――あ、でも変わらない事もあるな」 細い指が伸びてきて、聡の髪を優しく撫でた。 身体が、小さく震える。いつの間にかズボンの横をぎゅっと握り締めていた。動けない。 律は聡の髪に絡めていた指を離すと、ゆっくりと視線を外した。 「私はずっと、聡の姉ちゃんだ。」 ※※ 律が部屋を出て行った後も、聡は暫く立ち尽くしていた。 心臓の音がやけにうるさい。頭が混乱していてうまく思考を整理できない。 「……」 おぼつかない足取りでベッドまで行くと、そのまま身体を投げ出した。ギシッとスプリングが軋む。 無性に泣きたかった。 自分と姉は今、一体何を話していたんだろう。 いや、考えるな。考えなくていい。 もう寝てしまえ。 次に顔を合わせた時にはいつもの自分達に戻ってる。明日からはまた、いつもと変わらない日々が待っているんだ。 (この扉は、まだ開けない方いい。 ―――そんな気がする) 窓の外の夜が、ベッドの下の闇が、じわじわと聡を浸蝕していく。 ―――呑み込まれる。 聡はぎゅっと瞼を閉じると、いつしか深い眠りへと墜ちていった。 夜が、深まっていく。 ※※
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憂「聡くん!名前の読み方決定おめでとう!」 聡「ありがとう憂さん!胸のつかえがとれたよ~」 憂「えへへw さとしくん!」 聡「なに?」 憂「ひらがなで呼んでみただけ///」 聡「え///え~と・・・と、とりあえず公式掲示板で質問してくれた真広(・@・)ノさん、」 憂「それに答えてくれたTBSふじまさん、ありがとうございました~~」 聡「あともちろんこのスレのみんなにも感謝!」 憂「それでお二人にはなんと!聡くんからプレゼントが!」 聡「ええっ!?きいてないよ!」 憂「プレゼントの発送は、発表をもってかえさせていただきま~す」 聡「??」 憂「ところで聡くん、実は私・・・告白することが・・・///」 聡「う、憂さん・・・だ、だめだよ・・・こんなとこで・・・///」 憂「実は・・・聡くんのこと・・・」 聡「・・・ゴクリ///」 憂「ちょっと前に『さとしくん』って呼んじゃってたの!」 聡「・・・は?」 憂「前スレの最後を埋めようと、ライターが暴走しちゃったこれなんだけど・・・リプレイ!」 さとうい@並列処理 (ttp //www1.axfc.net/uploader/Sc/so/28348.txt) (「トリプルデート」) 憂「・・・サトシクント、デート・・・サトシクント、デート・・・///」 聡「なんてこった・・・」 憂「せっかくここまで漢字であいまいにしてたのに、カタカナなんか使うから・・・」 聡「あとで、しまったあああああって身悶えてるライターの姿が目に浮かぶね。でも、結果オーライ?」 憂「・・・ところでこのデートってどうなったの?」 聡「イェス!ウィー、キャン!」 憂「・・・・・・」 聡「あの、これはオバマ大統領の演説と、ウィー・・・憂ーって・・・ハハッ」 憂「・・・【審議中】・・・」 聡「・・・すみませんでした・・・」 憂「うう~ごめんなさい・・・鍋パーティーでも私、やっちゃってた・・・」 聡「俺が雑貨店でプレゼント選んでるとき、後ろから憂さんが・・・リプレイ!」 さとうい@鍋パーティー (ttp //www1.axfc.net/uploader/Sc/so/16939.txt) 憂「さっとっしっ、くん!」ポン 憂「・・・・・・」 聡「け、結果オーライだよ憂さん!ノープロブレム!」
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世古聡さんを姓名の画数から五運を鑑定 大阪 大東市 中楠の里町 東海大学 ウェブクルー 航海日誌 三重県 世古聡さんの総運は27画の3点! 摩擦 孤立 受難 頭脳明晰 猛進 強情 あなたの人生を表す1番重要な運勢です。生涯を通じて影響する総合運となり、主に50歳以降の晩年期に影響を及ぼします。苗字と名前の合計画数。 世古聡さんの人運は22画の1点! 努力不足 衰退 無力 薄弱 霊感 芸術 性格や才能などを表す2番目に重要な運勢です。人間関係や協調性、社会的な成功に影響します。主に20歳から50歳ぐらいまでの中年期の運勢を表します。苗字の下1文字と、名前の上1文字の合計画数。 世古聡さんの外運は22画の1点! 努力不足 衰退 無力 薄弱 霊感 芸術 生活面を象徴する運勢です。外部から受ける影響力を表し、結婚運、家庭運や職場、環境への順応性を表します。総運から人運を引いた画数。姓や名が1文字の場合を除く。 世古聡さんの地運は17画の4点! 積極的 地位 財産 権威 積極性 純粋 直感 個性を表す基礎的な運勢です。性格形成や対人関係、行動力など家庭環境に影響されます。主に誕生してから20歳くらいまでの若年期の運勢を表します。名前の合計画数。 世古聡さんの天運は10画の1点! 多難 大凶 破滅 不遇 孤独 極端 家系が持つ宿命的な運勢を表します。祖先から受け継いだ苗字ですので自分の力が及びません。家柄を象徴します。苗字の合計画数。 世古聡さんの陰陽は! 世(5画)古(5画) 聡(17画) ○○ ○ 画数の奇数(○陽)と偶数(●陰)の配列で吉凶を占います。どちらかにかたよる名前は大凶名で避ける必要があります。画数の奇数偶数。